シリカコート

シリカコート施工手順

数あるガラスコーティングの中で唯一本物と認定されたシリカコート
主原料はポリシラザン(PHPS)。
ポリシラザンは、カーボンを含まないSi-N(ケイ素ー窒素)化合物塗布型無機ポリマーで、大気中で焼成することで、水分や酸素と反応し、450℃程度で緻密な高純度シリカ(アモルファスSiO2)膜が得られます。
この特徴をいかし、高純度シリカコーティング材料として、半導体産業では欠かすことのできない材料として実用化されています。

現在では、触媒の開発により常温でシリカへ転化できるようになりました。

この低温硬貨(シリカ転化)技術の開発により、高純度シリカコーティングの用途を自動車等のボディーコーティング材として使用することが可能になりました。

外したパーツを付けて完成です。前回施工したデリカと一緒に撮りました。

シリカコート材の塗布

下地処理の後、ガンで施工するためミスト付着防止のため全面マスキングが必要です。経費削減のため新聞紙で失礼します。

下地処理はシリカは施工時には油分を嫌いますので専用シャンプーで洗車します。最近の新車はお世辞にも綺麗ではないので当社では、新車であっても一度油分の全く入っていないコンパウンドで磨いた後洗車しています。


写真のデリカは平成7年式です。当然磨き作業済みです。本来コーティングとは、ボディーを保護することが目的であって、コーティング材で艶が出るなんて商品は、コーティング材の中に含まれている他の成分で艶が出ているのです。仮に100mlのコーティング材の中にボディーを保護する成分と艶を出す成分が同量含まれていたなら、それぞれの効果は半減する訳です。それで効果は5年以上ですなんて商品が存在するなら、こんなに大変な作業しなくてすむので間違いなく当社もそのコーティング材を使いますよ。そもそも一つの材料で両方の効果を期待する事自体間違っているのです。と言うより無理、ありえないと思います。

特にシリカコート材は純粋にボディーをガラス皮膜で包み保護する事が目的なので、これを施工したからと言って艶が出る訳ではありません。なので下地磨きの段階で如何に艶をだし、塗装の持っている本来の輝きを引き出すかが重要なのです。

磨きについては↓をクリックして下さい

平成9年式スペースギア。シリカコート施工後2年経ちました。
その間水洗いのみです。

シリカコート材塗布→ふきあげの作業を一つのパーツに連続5回施工し各パーツごとに作業を繰り返して仕上げていきます。

シリカコート材にはキシレンと言う有毒薬品が使用されているため、防毒マスク、手袋を装備して作業をします。

乾燥後促進剤を塗布して完成です。

ボディーへの風景の映りこみが解りますか?この映り込みは下地作り(磨き)があってこそで、シリカコートはこの輝きを保護するためのものなのです。

シリカコートでは「ガラスを塗装する」という新しい発想でコーティングをする技術です。

写真奥のビンがシリカコート材です。無色透明です。
空気に触れると液体であってもビンの中でシリカ転化してしまうので、常に完全密閉してあります。

写真手前のガンを使用して塗装と同じ要領でボディー全体に塗布します。

このガンと当社独自の技術により、本来自動車のボディーへの塗布は非常に難しかった濃度のシリカコート材を当社では使用していますので、耐久性は飛躍的に向上しています。

また同時に、促進剤の開発により、親水性、渇水性、撥水性の中から、お好みのタイプを選ぶことが出来るようになりました。

磨き

ふきあげ